再生と記憶

誰が僕を殺したのだろう

 

常に目の前は真っ暗で

騒音が酷く耳に刺さる

手の感覚は切断されたためか

全く感じられない

ただただ歩いて

踏みつけた石や土砂を

口へと運ぶ

その多くは酷く生臭く

味もしない

 

このままでいいのだろうか

悲しみからか痛みからか

僕の目からは涙が出ている

涙の色も味も感触も

わからないまま

時間だけが

優しく、残酷に進んで行く